産山村の概要

遠く阿蘇山を望む産山村の風景


 

阿蘇くじゅう国立公園の大部分を構成する広大な原野を有する産山村は、阿蘇管内でも一、二を争う雄大な草原が広がる景勝地です。
 

村の位置


産山村は、九州のほぼ中央部にあたり、世界一の複式火山(カルデラ)である阿蘇山や、九州の屋根といわれる九重火山群及び祖母山に囲まれています。

標高約500メートルから1047メートルの高原地帯に属し阿蘇外輪山と九重山麓が交わる波状高原と、その侵食された急傾斜部分から構成された高原型純農山村です。
村域は、東西6キロメートル、南北10キロメートルで総面積60.80平方キロメートル、その82.7%を山林と原野(改良草地を含む)が占めています。

産山村は熊本県の最北東端で大分県との県境に位置し、東・南部を大分県竹田市、北西部を阿蘇郡南小国町、西・南部を阿蘇市にそれぞれ接しています。

また、久住・阿蘇・祖母の三山を一望できることから、徳富蘇峰(明治の文豪)が、一覧三山台と称したほど、景観に恵まれた地でもあります。
産山村を大きく分類すると、久住山麓に拓けた牧野地帯、それより源を発する数条の河川によって開けた谷部の水田地帯、そして平均標高600メートルの火山灰土に覆われた畑作台地に分けられます。

  • 東西…6キロメートル
  • 南北…10キロメートル
  • 標高…480メートル~1,050メートル
  • 面積…60.80キロ平方メートル
     

役場の位置


熊本市から北東約65キロメートル、阿蘇郡市の行政中心地阿蘇市から東16キロメートルにあり、産山村役場所在地は東経131度13分、北緯32度59分を示し、標高599.26メートルです。

熊本市までは車で1時間30分、豊肥本線宮地駅まで車で30分の時間距離です。
北方にやまなみハイウェイ(九州横断別府阿蘇道路)、南方に国道57号線が走り、村の中心から放射状に県道・村道がこの主要道路に接続しています。

  • 標高…599.26メートル
  • 経緯…東経130度13分10秒 北緯…32度59分30秒
  • 住所…熊本県阿蘇郡産山村大字山鹿488番地3
     

村の概要


阿蘇五岳を正面に見ることのできる産山村には、環境省指定名水の一つ「池山水源」(昭和60年指定)があります。更には熊本名水百選である「山吹水源」や、広大な原野など自然景観にも恵まれており、山野には珍しい植物も多く自生しています。

中でも高原の花「ヒゴタイ」は、日本列島が大陸と陸つづきだった事を証明する遺存植物として、今では環境省も絶滅危惧種に指定しているほどの希少性がある野花で、村花になっています。
 

池山水源から水が流れ落ちる写真

池山水源
 

山吹水源の冬の写真

山吹水源

ヒゴタイ公園のヒゴタイの花

ヒゴタイの花